医院が決まれば大きな一歩
振り返ってみると、病院を決めた時点で歯科矯正の5割くらい終わっているんじゃ…というほど私はこの病院選びに手間をかけました。この記事では、私が矯正歯科医院を選ぶ際に考えたポイントや、実際に訪れた医院の感想をまとめました。
1. 矯正歯科医院選びのポイント
矯正歯科医院を選ぶ際、私が重視したのは以下の点です。
① 専門性と実績
・どこのサイトでも書かれていますが、矯正専門の医院、日本矯正歯科学会の認定医・専門医が在籍していることは最低限の条件でした。
・かかりつけの歯医者の先生に聞いてみる…「いいところ知りませんか?」と聞いてみたところ、2か所教えてくれました。結果、そのうちの1つの医院にお世話になっています。もう一つの医院もよかったのですが、遠方のためやめました。ちなみに、かかりつけ医に「通常の歯医者と求められる技術・知識が全く違うので、専門のところに絶対行ったほうがいい」と言われました。症例が簡単な人ならどんな医院でも大丈夫かもしれませんが、私は歯並びがかなり悪いので、矯正専門の医院だけカウンセリングを受けました。
私なりのチェックポイント
・先生が健康そうか・年齢は高すぎないか…3年以上はかかると踏んでいたので、最後まで同じ先生にきちんと診てもらえるか心配していました。先生の学歴をネットで見て実年齢を予測していました(笑)また、夫婦2名体制の医院も探して行きました。
・一人の先生が見てくれること…医院によっては複数名の先生が代わる代わる診るところもあるようですが、矯正という長期・難しい治療に関しては属人的な方がいいと思い一人の先生にこだわりました。
② 治療方法
ほぼすべての先生が「表側じゃないと厳しい」との回答でしたが、自分でも表側のメリットに納得していたので、特にこだわりはありませんでした。
③ 費用と支払い方法
料金が明確であることと、支払方法を確認しました。最低限下記の項目はカウンセリングでいくらかかるのか確認していました。
…基本の治療代(80万-100万)、矯正用インプラントの費用、毎回の診察費、口腔衛生指導、リテーナー代、交通費
意外と、基本の治療代以外が別だったり高かったり、医院によって差がありました。
④ 通院のしやすさ
とっさのトラブルや普段の通いやすさを加味して、最終的には自宅から30-40分で行ける場所にしました。人によっては職場からの距離も重要です。予約が取りやすいかについては「実際のところ予約とれるんですか?」とどの先生にも聞きました。「土日は厳しい時がある」「毎回の診察の際、その場で1月後の予約を入れれば選択肢はあるよ」と医院ごとの様子がわかりました。
⑤ 医師やスタッフの対応
カウンセリングを受けた際、医師やスタッフの対応が親切で、説明がわかりやすいかどうかも判断基準にしました。
2. 実際に訪れた医院の感想
私は最終的に5つの矯正歯科医院を比較しました。それぞれの医院でのカウンセリングの感想をまとめます。
A医院(決めたところ)
- 矯正専門医院で、認定医が在籍
- 費用は平均的、院内分割で24回払いにできる
- すべての病院を回った後に、先生のスキルの高さや説明の分かりやすさに気づき、「The職人、私の複雑な歯はこの先生に任せた方がいい!」と強く感じました。←短く書いていますがここが一番大きい理由です。
- 実際に訪れたりHPを見て拝金主義な感じがなく、印象が良かった。
- まだ治療中の段階ですが、この医院で良かったなと思っています。
B医院
- 矯正専門医院で、認定医が在籍
- 費用が高い
- 予約がとりにくい
- 腕は確かそうでしたが拝金主義な感じがところどころあってやめました。
C医院
- 矯正専門医院で、認定医が在籍
- 費用は平均的
- 予約はとれそうでした
- HPには先生の紹介が立派に載っていましたが、実際に話を聞くと「治療計画は私がするけれど、実際の調整は他の先生がする(ベテラン15年くらい)」と言っていました。この点がなんとなくひっかかってやめました。
- 矯正専門医院で、認定医が在籍
- 費用はやや高め
- 予約の取りやすさは不明
- ご夫婦二人が矯正医ということをHPに載せていましたが、実際は奥様が家庭の事情で診療をしておらず、旦那さん一人で医院をまわしているとのことでした。
- 最終的には遠方ということでやめました。
- 矯正専門医院で、認定医が在籍
- 費用は説明がわかりづらかったり、こちらが聞かないと教えてくれないものがあった。
- 予約の取りやすさは不明
- ご夫婦二人が矯正医ということをHPに載せていましたが、実際は奥様が家庭の事情で診療をしておらず、旦那さん一人で医院をまわしているとのことでした。
D医院
E医院
3. カウンセリングで思ったこと
矯正のカウンセリングは私にとってもはや交渉・折衝・商談・面接のようなものでした(笑)
「大事なことを聞く、説明を理解する、その場で不明点を再度洗い出して確認する、自分の希望を伝える…」と私が苦手なこと盛りだくさんだったので、聞くことメモを用意して臨んでいました。それでも遠慮したりてんぱって聞けなかったことあるんですけどね…
ちなみに、余裕のある人は「ここの医院はないな」という医院で最初にカウンセリングするといいです。なぜならカウンセリングの流れや聞くこと、おさえたいポイントが洗い出せるため。これが洗い出せると、残りの本命候補の医院のカウンセリングもいい感じに進みます。私は最初の医院は緊張などもありましたが、最後の方は落ち着いて聞きたいことを聞けるようになっていました。
また、実際に訪れるとHPでは知れないことがたっくさんあります!!予約取って、出向いてと大変ですが、頑張っていきましょう。カウンセリングの予約が1か月待ちとかザラなので、電話するならお早めに!最低2つは行った方が比較したうえで納得感をもって決めきれると思います。
4. おまけ:医院比較のスプレッドを作っていました
資料作成能力の低さが露呈しますが、「歯科矯正への道のり」と題して病院選びや日記・todoをまとめていました。下の図は、カウンセリングを受けに行った病院の比較表です。別のシートには病院ごとの聞いたことまとめを書いていました。カウンセリングを受けた当日に内容をまとめておくと、忘れなくていいですよ。こういったものがあると、冷静に・納得感をもって医院選びができます。

最後に
医院選びはトータルで2か月ほどかかりました。そのあと、今の医院に「お願いします」と伝えて→抜歯したりアンカースクリューを打ったりで、ブラケットがつくまで、更にプラスで3か月はかかっていました。審美面は悪くなるのに「やっとブラケットつけられた…!」ととてもうれしかったですね。そこから今日までは毎日あっという間です。ということで医院選びは長く大変ですが、長い歯科矯正の大きな一歩になるので、皆さんも頑張ってみてください!