今回は、私が使用している矯正器具「ホールディングアーチ」についてご紹介します。
実際に使っている人の情報があまりなく、体験談として残しておきたいと思います。
ホールディングアーチとは?
固定式の矯正装置です。ホールディングアーチは歯を動かすための装置では無く、抜歯をともなう矯正治療で、上顎の奥歯が前方に移動しないように留めておく為に使用します。ストッパーのような役割を担っています。ナンスのホールディングアーチと言われていることが多いですが、ナンスというのは装置を開発した「ナンスさん」のことだそうです。昔っからある矯正器具とのこと。 ←諸々、ネット調べ
…と書いたのですが、私は先生に「かみ合わせを浅くするために使うね。」と説明されました。私はかみ合わせがすごく深いので、上の歯が下のブラケットにぶつかるのを防ぐため…ということです。もちろんストッパーの役目も果たしていると思いますが、かみ合わせ、本当に浅くなりました。そして大変でした(笑)
ホールディングアーチ装着画像

汚い写真で申し訳ないのですが、これが私がつけているホールディングアーチです。合っているのか不明ですが、バンドにパラタルアーチ的なものがついており、そこにレジンパッドがついています。
ホールディングアーチの「大変だったこと」
① 噛めない!食事の制限がつらい
ホールディングアーチの効果でかみ合わせが浅くなるため、食べ物がしっかり噛めなくなります。
私の体験では、牛タンはまったく噛み切れず、丸呑みするしかありませんでした…。
焼肉は基本しんどいです。前歯で噛めるものや、軽く噛むだけでつぶせる食べ物のほうが食べやすいです。麺類もほぼ噛めていないし、葉物も苦戦しました。
② 活舌が悪くなる(でも慣れる!)
装着直後はしゃべりにくさMAX。主観ではなく、周囲からも「確かに活舌悪いね」とコメントもらっていました。ただ、私は約1ヶ月で慣れました!
すべての矯正器具に言えることですが、人間の適応力って本当にすごいですよね。
③ 食べ物が挟まって気持ち悪い
上あごとレジンパッドの間に食べ物が挟まりやすく、とにかく不快感がすごい。
私は以下のように対処していました:
- レジンパッドを少し浮かせて、コンクールFでうがいしまくる
- ゴム製の歯間ブラシを使って掻き出す
- 耐えられないときは、先生に外してもらってうがい
一時的でも外してしっかりうがいできるだけで、気分も口腔内もスッキリしました。
シンプルに口臭も心配だったので、気をつけていました。
④ 存在感がすごい&邪魔
ホールディングアーチ、とにかく存在感があります。
私は現在、右側だけブラケット・アンカースクリュー・ホールディングアーチという口内環境なのですが、ホールディングアーチが群を抜いて一番気になります。なんならブラケットとアンカースクリューは存在忘れてます。
舌の置き場に困ることも時々あります。
特につけた直後の違和感はすごくて、「これ、ずっと外せないの…?」とかなり不安になりました。
今では慣れましたが、初期はストレスを感じましたね。
でも効果はちゃんとある!
不便なことは多いですが、歯が下のブラケットに当たらないので安心感があります。
そのおかげか、犬歯の移動もとてもスムーズに進みました。
一時的に外れたときの喜び
先日、このホールディングアーチを一時的に外すことができました!
「矯正が終わるまでずっと付けるかも」と言われていたので、嬉しさMAX!
もしかすると今後また装着するかもしれませんが、
その日はテンションが爆上がりで、ずっと避けていたかみ切りにくい食べ物を夕飯に解禁しました(笑)
ただし、まだかみ合わせは完成していないので、やっぱり食べづらかったですw
ホールディングアーチは痛くない!
最後に一つ安心材料を。
ホールディングアーチは痛みが一切ない矯正装置です。
あるのは「不便さ」だけ。なので、痛みに関しては心配しなくて大丈夫と思います。
まとめ:これから使う人へメッセージ
ホールディングアーチは、使っている人が少ないぶん情報も少なくて不安になるかもしれませんが、
ちゃんと意味のある器具ですし、慣れることもできます。
これから使う方、今まさに装着中の方――
一緒に頑張りましょうね!