こんにちは。おるどんです。
今回は、私が歯科矯正中に「アンカースクリュー」を入れた体験談をまとめました。
痛み・費用・治療の流れなど、アンカースクリューを経験される方の参考になれば嬉しいです!
1.アンカースクリューってなに?
アンカースクリューは、歯を動かすための“固定源”として一時的に骨に埋め込む小さなネジのこと。
これによって、通常の矯正では難しい「部分的な引っ張り」や「奥歯を動かさず前歯を下げる」といった細かいコントロールが可能になります。
私の場合は、どこの医院のカウンセリングでも「アンカースクリュー使います」と言われました。
2.アンカースクリューを設置までの流れ
設置までの流れは以下の通りでした:
- 精密検査の結果・治療方針説明の際:設置が必要なことを知る
- 当日:局所麻酔(塗るタイプの麻酔)をして処置(所要時間は約5分)
- 数か月後から:アンカースクリューを使い始める(途中、2回抜けた)
処置自体は短時間であっという間。痛みは施術中も日常でも全くありませんでした。
ごく小さな傷とはいえ、菌が入る可能性もあるため、抗生物質を3食×3日分処方されました。
3.痛みについて
「痛み」が気になる人も多いと思いますが、私の場合は痛みゼロでした。
- 設置中: 局所麻酔が効いているので痛みゼロ
- 麻酔が切れた後:痛みゼロ
- 翌日以降: 痛みゼロ・全く問題ないレベル
※痛みに関しては先生の技量やどこに打ったかで多少変わると思います。
なお、頬にネジ自体があたって困る人もいるようですが、私は該当しませんでした。
4.痛みより大変だったのは「食事」と「歯磨き」
「アンカースクリュー=痛そう」というイメージがあるかもしれませんが、私にとって一番大変だったのは痛みではなく、むしろ日々の食事制限と歯磨きでした。
アンカースクリューは設置してから2週間ほどが特に不安定と言われています。さらに、しっかり骨に定着するまでには数か月かかることもあります。体質によっても差があります。私の場合、骨が柔らかいタイプなようで、先生から「ちょっと抜けやすいかも」と言われていました。
実際、最初に設置した直後に「取れちゃいそうだね〜」と先生に言われ、その場で打ち直しに。食事のときはスクリューに負荷がかからないよう、噛み方に気を使い、歯磨きのときは歯ブラシが当たらないよう神経を使っていました。
それにもかかわらず、1か月後には設置した2本とも定着しておらず、抜くことに…。あのときは「水の泡…」という気持ちで、かなり落ち込みました。
ただ、その後は先生が骨が硬めの場所を選んで再設置してくれたおかげで、無事に定着。今ではガシガシとパワーチェーンを使えるほど安定しています。
5.費用について
私の場合、アンカースクリューの費用は何本まででも治療費に込みでした(装置代も施術代も)。ちなみに、矯正の治療費も全体で88万+毎月の診察料3,000円なので全然良心的な金額と思っています。
費用が別だったり、施術は違う先生や病院にしてもらったりというパターンもあります。アンカースクリューの対象となっている人はこのあたりをよく確認し方がいいです。
6.これからアンカースクリューを経験する人へ
アンカースクリューは気をつかったり、振り出しに戻ったりは面倒です。でも、痛みや食事制限の観点では抜歯や調整後の方がよほど大変だと思っています。
あと、これも主観ですが、アンカースクリューは自分でやる・やらないを決めるというより、先生が提示してそれに従うことが多いと思います。やる理由・根拠がしっかりある装置なので。
おまけ1:実際の写真
片側の上下歯茎にアンカースクリューを設置してもらった時の写真です。上顎は、施術中から先生が「すぐ取れそう」と判断したので、保険として2本設置してもらいました。結果、ほんとに1本とれました。
実際に設置された自分の口を見たときは、驚きと感動でした。本当にネジが埋め込まれてるんですから(笑)ちなみに、今はアンカースクリューの存在なんて忘れるくらい体になじんでいます。
※左右反転してますm(__)m

おまけ2:アンカースクリュー設置後の注意事項
矯正医院でもらった注意事項の紙を発掘しました!文章を載せておきます。
・最初の2週間は直接のブラッシングは控える(コンクールなどでよくうがいをする)
・そのあとはプラウトでなでるようにブラッシングする。
・こまめにうがいをする(スクリューのまわりに菌が入ると、抜けやすくなる)
・処方された抗生物質は必ず飲み切ってください。